FAQ

1.SDAのアンプはなぜ音がきれいなのですか?

A1:音は感性なので人それぞれに同じ音(音楽)を聴かせても感じ方はまちまちと言われています。食べ物に好き嫌いがあるように、音(音楽)も似ています。おふくろの味の様に子供のころから聴き慣れた音が好きになる傾向が有ります。

但し、音楽を聴いて良い音と感じる基本的な要素があります。歪が少ない事、周波数再生帯域が広い事、音の立ち上がりが良い事(これは言い換えると、トランジェント特性の良い事、更にダンピング・ファクターが高い事)、及び音の分解能が良い事などが挙げられます。

さらに、付け加えるとアンプ内で位相差(言い換えると高音と低音間に時差が無い事)が無い事などが挙げられます。

SDAのアンプはコンダクタンス・パワーアンプと呼び、上に書いた要素が全て良い方に高い性能を発揮できるように働くパワーアンプです。

従来のA1シングル、AB1-PPアンプには上の要素の多くに課題を抱えていてそれが解決できないままで60年から70年が過ぎています。


2.純電流駆動式アンプとは?

A2:このアンプは出力回路を働かせた時に信号として電流信号のみを使って出力を出します。このアンプは別名でコンダクタンス・パワーアンプとも呼ばれています。

前者はアンプ内の動作状態で表現し、後者はアンプが働いた結果から表現していますが、まったく同じものです。

但し、コンダクタンス・パワーアンプと表現する方がより現実的でこの表記が普遍的に成りだしました。

そして、コンダクタンス・パワーアンプは今日では高音質・ハイダンピング・ファクターのアンプと言う代名詞になり始めています。


3.シングルクロスシャントとは?

シングル・クロスシャントをSCSと略記します。

SCSはコンダクタンス・パワーアンプの一つで出力管を1本で動作させています(別に2本動作するダブル・クロスシャントがあります)。

シングル・クロスシャントは出力トランス(OPT)に一次インダクタンスが二つ組み込まれていることを特徴としているシングル・エンデット型のパワーアンプです。これをSCSパワーアンプと呼びます。従来のA1アンプ用OPTには一次インダクタンスは一個なのでシャント(短絡の意)はできません。SCSは一次インダクタンスが二つ有り、これらが直流では打消し作用が働き、交流(音楽信号など)では同相動作で加算・合成作用をします。この時に、磁気結合が働き二つのインダクタンスは強力に結合(短絡)します、これをクロスシャントと呼んできます。